営業利益の試算から考える輸出入貨物の採算性

定期的な検証が必要である

港湾倉庫の運営戦略を考えていく中で輸出貨物と輸入貨物のそれぞれの営業利益を試算した時、輸出が1トン当たり276円、輸入が331円とすると営業利益に格差があるので輸入貨物を重視するのは当然ですが輸入貨物については安定性に掛ける要素がいくつかあります。港湾倉庫の中長期的な運営戦略を定めるのなら輸入貨物に全面的に頼るのは危険で、輸出貨物と輸入貨物の理想的な比率を定期的にしっかりと検証することが必要でしょう。

安定しない理由とは?

輸入貨物が安定しない理由は港湾地区に在庫を抱え需要家に配送するのは過去のシステムで近年の物流合理化は在庫量の削減を目指しているからです。また、大口貨物はコンテナに詰められた状態で輸入通関を受ける比率が高まっているので、通関後はコンテナの荷役に適さないときはデバンオントラックの利用がはじまっています。そして、港湾倉庫を利用する輸入貨物は小口貨物や保税で保管する貨物など港湾地区でのデバンが必須の貨物に限定されるからでしょう。

まずは輸入貨物に重点をおこう

選択肢としては輸入貨物に重点を置いた運営に切り替えるのがいいでしょう。まずは輸入貨物に重点を置いた戦略を策定します。輸入貨物の営業利益が高いのは輸出貨物より売り上げ項目が多いからです。輸出貨物は入出庫や保管などをまとめた一括料金の適用が大半で保管料を得る機会が少ないですが、輸入貨物は入庫日から保管料を徴収できるでしょう。検品など貨物取り扱いの発生頻度は輸入貨物が格段に高くなります。しかし、輸入貨物優先の戦略には限界があるので、限界になるのを遅らせる手段として小口貨物を扱う作業の効率改善が求められるでしょう。

物流サービス事業は様々な荷物を多数扱いますが、破損や紛失などのトラブルを防ぐためにデータの共有や業務の効率化に気を配ることが大切です。